住宅建築用語辞典・まめ知識集
設計の打合せをしていきますとたくさんの建築用語が出てきますね。ここでは住まいづくりに役立つ建築関係の用語や豆知識を簡単の解説していきます。
- 慣習
- 建材・工法・構造
- その他
- 慣習
- 建材・工法・構造
- アスベストとは
- アスベストはなぜ危険なのか
- 基礎・きそ
- 基礎の簡単な歴史・きそのかんたんなれきし
- 簡単な基礎の種類・かんたんなきそのしゅるい
- 鉄筋・てっきん
- コンクリート・こんくりーと
- 土台・どだい
- スケルトン・インフィル住宅すけるとんいんふぃるじゅうたく
- 柱・はしら
- 筋交・すじかい
- パッシブハウスぱっしぶはうす
- 梁・はり
- 床・ゆか
- 耐力壁・たいりょくかべ
- 耐震金物・たいしんかなもの
- 床下防湿、床下換気・ゆかしたぼうしつ、ゆかしたかんき
- 小屋裏換気・こやうらかんき
- 外壁通気工法・そとかべつうきこうほう
- 断熱材・だんねつざい
- 遮熱材・しゃねつざい
- 土壁・つちかべ
- 珪藻土・けいそうど
- 漆喰壁・しっくいかべ
- コンパネ・こんぱね
- 構造用合板・こうぞうようごうはん
- サイディング・さいでぃんぐ
- ガルバリウム鋼板・がるばりうむこうはん
- 品確法・ひんかくほう
- 住宅性能表示制度・じゅうたくせいのうひょうじせいど
- 耐震シェルターたいしんしぇるたー
- 耐震等級・たいしんとうきゅう
- その他
- 住宅における瑕疵担保責任とは
- 欠陥住宅とは
- 欠陥住宅を生み出す背景
慣習
建材・工法・構造
その他
慣習
地鎮祭・じちんさい
工事を始める前に敷地を祓(はら)い鎮める祭事のことです。 敷地の中ほどに四本の青竹、斎竹(いみだけ)を立てて、しめ縄を張り、
中央に祭壇を設けて神事を行います。施主、工事関係者が参会して、神主が儀式を進行させます。施主はお供物と神主への謝礼が必要。
お供物については神社の方が用意してくれる場合が多いです。野菜、果物、魚、酒、水、塩、米をそろえて祭壇 に祭ります。
謝礼の額は5万円程度が多いですが、神社によって金額が違いますので注意が必要です。「初穂料」や「玉串料」と書いたのし袋に入れてお渡しすることが多いです。
上棟式(棟上)・むねあげしき
軸組工事の最後に棟木を上げるときに行う儀式です。
「建前(たてまえ)」とも言います。工事の無事を祈念する、職人さんたちの儀式という意味あいを持っています。
棟梁が取り仕切る場合が多いです。棟木を上げ終わった後、その上に丑寅(北東)に向けて「幣束(へいそく)・ごへい」を立て、
破魔矢を飾って魔除けとし、四隅の柱に酒・塩・米をまいて清める。式の後は「直会(なおらい)」と呼ばれる宴席をすることが多いですが、
今は飲酒運転などの問題で宴会をすること が少なくなりました。また地方によっては、お餅やお菓子などを撒いてお祝いをします。
施主から工事関係者へ祝儀渡すことが多いです。
建材・工法・構造
アスベスト
アスベストとは
天然の繊維状けい酸塩鉱物。構成によって青石綿(クロシドライト)・茶石綿(アモサイト)・白石綿(クリソタイル)などに分類される。特に青石綿・茶石綿は毒性が強い。耐熱性に優れ曲げや引っ張りに強く熱・電気絶縁性があり耐酸性・耐アルカリ性にも優れています。逆に言えば、熱や薬品で分解することが困難。繊維が極めて細い為に飛散しやすく人が吸入してしまう。
アスベストはなぜ危険なのか
飛散したアスベスト繊維を人の体内に吸い込んでしまうと様々な疾患を引き起こすといわれています。代表的なものとしては肺の奥にアスベスト繊維が刺ささり肺が繊維化してしまい働きが悪くなる石綿肺(潜伏期間15~20年)や 肺がん(潜伏期間15~20年)。そして「肺を取り囲む胸膜」や「肝臓」や「胃を含む腹膜」や「心臓などを覆う心膜」に発症する癌(がん)の一種で中皮種(潜伏期間20~50年)などがあります。これらの疾患は潜伏期間が15年から50年とされているので、これから本格的に発病するといわれています。
基礎・きそ
建物にとって大切な部分ですね。人間で言いますと脚みたいかな?大地に家自体をしっかりと支えている構造体と考えてください。
詳しく言いますと建物の重さを地盤に伝えるために最下層に設ける構造部分のことです。住宅の基礎は、地盤の上にそのまま載せる
「直接基礎」と、円筒状の杭で支える「杭基礎(深基礎)」の2種類があります。
地盤の良いところでは直接基礎、軟弱地盤では杭基礎を用いることが一般的です。
ただ、小規模な一戸建て住宅の場合は、軟弱地盤でも、地盤改良をして布基礎やベタ基礎などの直接基礎にすることが一般です。
<今の住宅の主な基礎>
直接基礎 → 布基礎
直接基礎 → ベタ基礎
杭基礎
→ 既製杭基礎
→ 場所打ちコンクリート杭
基礎の簡単な歴史・きそのかんたんなれきし
古来からの石基礎
古民家や京町家などの古い建物に使われています。ひとつ石基礎やカズラ石基礎(柱の下にある石)高床式住居も同じような工法で建てられています。
昭和20年頃~ 低板のなしの無筋基礎 I型基礎
昭和35年頃~ 低板付の無筋基礎 逆T字基礎
昭和54年 建築基準法大改正
昭和55年~ 鉄筋入り基礎の追加(やっと鉄筋入り基礎が法律で)
低板の無い無筋の廃止
無筋基礎の廃止
ベタ基礎工法の普及
平成12年~ 建築基準法大改正
基礎の大きさや鉄筋の規定などが法制化
ベタ基礎が一般化し始める
(少し省略して簡単に書いてみました)
簡単な基礎の種類・かんたんなきそのしゅるい
<ひとつ石基礎>
地盤の上に石を置いてその上に柱を施工します。
古民家や庄屋作りの建物などで今も残っています。
<カズラ石基礎>
カズラ石の上に柱・土台を施工します。京町家によく使われていた工法ですね。
<布基礎>
建物の壁面に沿って連続して設けられた帯状の基礎のことです。断面が逆T字形になっています。「布」は、建築用語で水平に連続していることを意味しています。フーチング(基礎底盤)がつながっているので「連続フーチング基礎」とも言います。
<無筋布基礎>
「べた」は、建築用語で全面にコンクリートを打設することを意味しています。
「マット基礎」「ラフト(いかだ)基礎」ともいう。直接基礎の一種。やや地盤の弱いところでも不同沈下を起こしにくい。
阪神・淡路大震災以降は通常の在来工法の木造住宅でも増加してきています。2×4工法やプレハブ工法では、べた基礎が一般的です。
鉄筋・てっきん
鉄筋コンクリートの建物や基礎などに使う構造用材料です、引っ張る力に弱いコンクリートを補強するために使われる棒鋼(棒状の鋼材)です。
主に、断面が円形で表面が滑らかな丸鋼と、コンクリートの付着をよくするために表面にリブや節などの突起をつけた異形棒鋼(異形鉄筋)がある。
鉄筋同士をつなぎ合わせる方法には、針金で巻いて縛る重ね継手、加熱して接合するガス圧接法、ネジでジョイントする機械式継手などがある。
施工によって使う鉄筋の大きさはいろいろあります。
コンクリート・こんくりーと
建築分野では、セメント、水、砂、砂利などの骨材を混ぜて練り合わせたものです。この他、現場の施工をしやすくするために、
特定の性質を与えるために混和材料を混ぜるのが一般的です。硬化する前のフレッシュ・コンクリートを型枠に打ち込むと基礎などが出てきます。
水とセメントの割合など、混ぜる材料の調合の仕方で強度が変わる。
<生コン>
工場生産され、ミキサー車で現場に運ばれるコンクリートのこと。「レミコン」ともいう。生コンの品質は、
水分量と関係する軟らかさ(スランプ)と空気量で表される。長時間固まらないようにミキサー車で規定以上の水を混ぜたものを俗に
「シャブコン」と呼び 今問題になっています強度が保っていない建物や基礎に使われていることが多いみたいです。
土台・どだい
軸組最下部の水平材で基礎の上に施工する材料です。
柱の下端を連結し、柱の不同沈下を防ぎ、上部からの荷重を基礎に伝えます。柱の取り付け位置や、土台の継手から15cmぐらい離れた所と
途中4m間隔以内の所をアンカーボルトで緊結します。これは、風圧力や地震力等の水平荷重による浮き上がりや移動を防ぐためです。
今ではアラミド繊維工法などで緊結されることもあります。
良く使われる材として 檜・ヒバ・または防虫防腐材を加工された木材が多いです。これはシロアリなどの被害にあわない為に使われます。
今は基礎パッキンなどを用いて、床下の通気を行う方法が一般化されています。以前は基礎に直接開口部を空けて通気していましたが
基礎耐力が落ちる為行われることが少なくなりました。
スケルトン・インフィル住宅すけるとんいんふぃるじゅうたく
スケルトン・インフィル住宅とは戸建てや集合住宅を問わず、建物のスケルトン(梁や柱などの構造躯体の部分)とインフィル(住戸内の内装や設備などの部分)を分離した工法で建設された住宅のこと。スケルトンとインフィルの頭文字を取って「SI住宅」とも呼ばれることもある。また、分譲マンションなどの集合住宅に多く見られる。
建築の構造部分の耐用年数は内装や設備と比べるととても長く、旧来の日本では「内装の耐用年数=建築物自体の耐用年数」という高度成長期の考え方が根底にある。しかし、欧米諸国のように数百年の耐用年数を誇る戸建建築の考え方を応用し構造躯体(スケルトン部分)を強固に作り耐震性を高め、外装や内装(インフィル部分)を簡単に入れ替えしやすいように設計することでコスト的に優れた長寿命の住宅を作れるというメリットがある。
参考・出典:スケルトン・インフィル(SI住宅)について – 長寿命新築住宅のメリット
柱・はしら
柱は、床屋根などの上部荷重を土台に伝える鉛直材で2階建では1本の材を用いる通し柱と各階に設ける管柱があります。柱の太さは建築基準法、構造計算によって異なります。柱の上部、下部は土台、軒桁、胴差しに差し込みます。
良く使われる柱として、檜、杉、構造用集成材などが多いです。
筋交・すじかい
地震力や風圧力などの水平荷重による軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる部材で、建物全体を強固にするために必ず入れます。
釣り合いをよく配置し、ねじれを生じないようにします。耐力壁として 大切な部分です。
簡単な比べ方ですが、以前建物(昭和54年以前)の耐力壁と今の耐力壁は約2倍の数値で考えられています。(基準法最低基準と比べて)
パッシブハウスぱっしぶはうす
パッシブハウスとは、建物の性能を上げて極力エネルギーを使わなくても快適に暮らせるようにする環境先進国のドイツで生まれた住宅の省エネ基準で、世界中で普及しはじめている。アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから「パッシブ(passive:受身の)」の名が付けられた。また、極力エネルギーを使わなくても快適に暮らせるように考慮した空間デザインを総称してパッシブデザインやパッシブ住宅と呼ぶこともある。
太陽光や風や植物など様々な自然環境の力を利用するだけでなく断熱材や窓など各建材の性能やソーラーパネルなどのテクノロジーを利用するなど方法は至って多岐にわたり、気候や風土などの環境に合わせた設計をしなければならないので豊富な知識や経験を必要とされる。日本の省エネ住宅に対する考え方はヨーロッパ各国の環境先進国と比べるとかなり遅れている。
梁・はり
梁とは、構造材のひとつで、柱と柱の間をつなぐ水平材。正確には、柱の上に桁と呼ばれる木材があり、この桁と直角に渡される水平材のこと。
木造建築では、一般的に梁間方向というと、建物の奥行のことをいい、「梁間5間」などと表現する。もっとも外側の妻側にある梁を「妻梁」、
家の内側にある梁を「本梁」などと、どこにかかっている梁かで、さらに細かい呼び名があります。
梁は、木造建築に限らず、マンションなどの建築に用いられるラーメン構造などの建築物でも、構造上、非常に重要な役目を果たすが、
付梁といって、天井に意匠のために取り付ける梁もあります
(偽木梁・)
当事務所でも良く使いますが、ポリウレタンなどで作られた梁
見た目は、木材とほとんど変らない。当事務所で使っているのは
フランス製です。
床・ゆか
床
現在制作中です。
剛床
現在制作中です。
床暖房
床暖房とは、床下に発熱体を敷き、部屋を暖房する暖房方法のこと。発熱の方式には、温水を循環させる温水式と、電気発熱体を使用するものがある。
床から放射される輻射熱で部屋を暖める暖房なので、
室温はそれほど高くなくても穏やかな暖かさをもたらし、室内の上部と下部の温度差がエアコンによる暖房に比べて小さく、
室温にムラがないなどの特徴がある。また、空気を汚さず風を出さないため、ホコリやダニの死骸などのハウスダストが舞い上がるのを防ぐ特徴もあり、
取り入れる住宅が増えている。主にリビングやダイニングで採用されることが多いが、最近では廊下やトイレにも設置できる。
マイナス面としてあげられるのは、導入する際の費用がほかの暖房設備に比べて高いことや、立ち上がりに数分から数十分かかることである。
耐力壁・たいりょくかべ
耐力壁とは、建築物に風や地震による外力がかかった場合、その水平力を支持するために構造を支持する壁のことです。
建築基準法第20条の規定に基づいて、このような要件を充たす壁を耐力壁と言います。
耐力壁の構造は、建築基準法により詳しく規定されていて、木造軸組工法では、柱・梁・筋かいから構成される壁は耐力壁となります。
また すじかいの大きさや数で壁の倍率が変ってきます。
また枠組壁工法や面材を使った在来工法は、構造用合板、パーティクルボードなど、一定の面材を張った壁は筋かいがなくても、
耐力壁となってきます。なお、建築物の形状や面積により、どれだけの耐力壁が必要かという基準のことを、必要壁量といい、
この必要壁量の計算方法も建築基準法に規定されている。
簡単ですが 倍率とは耐力壁の強さと考えてもいいでしょう。
耐震金物・たいしんかなもの
現在、制作中です。
床下防湿、床下換気・ゆかしたぼうしつ、ゆかしたかんき
現在、制作中です。
小屋裏換気・こやうらかんき
現在、制作中です。
外壁通気工法・そとかべつうきこうほう
現在、制作中です。
断熱材・だんねつざい
断熱性能について ちょっと比べて見ましょう。
(1)木5cmの厚み (2)水20cmの厚み (3)レンガ20cm厚み
(4)コンクリート55cmの厚み
(5)空気の厚み8mm
さて 一番断熱性能良いのは?
実は、全部断熱性能は一緒です。
ビックリするような 結果ですね。
ここでは、一般に良く使われています。断熱材の説明をしたいと思います。
グラスウール
現在制作中です。
ロックウール
現在制作中です。
羊毛断熱材
現在制作中です。
セルロースファイバー
現在制作中です。
発泡ポリスレンフォーム
現在制作中です。
炭化コルク
現在制作中です。
麻
現在制作中です。
遮熱材・しゃねつざい
現在、制作中です。
土壁・つちかべ
軸組工事の最後に棟木を上げるときに行う儀式です。
「建前(たてまえ)」とも言います。工事の無事を祈念する、職人さんたちの儀式という意味あいを持っています。
棟梁が取り仕切る場合が多いです。棟木を上げ終わった後、その上に丑寅(北東)に向けて「幣束(へいそく)・ごへい」を立て、
破魔矢を飾って魔除けとし、四隅の柱に酒・塩・米をまいて清める。式の後は「直会(なおらい)」と呼ばれる宴席をすることが多いですが、
今は飲酒運転などの問題で宴会をすること が少なくなりました。また地方によっては、お餅やお菓子などを撒いてお祝いをします。
施主から工事関係者へ祝儀渡すことが多いです。
珪藻土・けいそうど
プランクトンなどの藻類の死骸が海底に堆積してできた粘土状の泥土で、白色、淡黄色。多孔質で吸水性に富む。もともと磨き粉、耐火材、
ダイナマイト、七輪などの材料に使われてきたが、凝固剤や繊維を調合した塗り壁用の材料が開発され、住宅の内外壁仕上げ材としての使用が増えている。
断熱性、調湿性、吸臭性などがある。また、シックハウス対策のために室内の化学物質の吸着や、床下の吸湿対策として注目をあびている。
今はDIYで簡単に施工できる方法があり、コストもクロスを貼るより少し高いぐらいで済む事もあります。
漆喰壁・しっくいかべ
漆喰とは、消石灰を主原料とし、これにフノリ・ツノマタなど膠着(こうちゃく)剤、ひび割れを防ぐため麻などの繊維質を加えて、
水で練り上げた塗り壁の材料です。
防火性が高いのが特徴で、古くは財産を守るため土蔵や塀に使われていました。また、調湿機能も持ち、季節の変化に耐え、
カビがつきにくいという性質有り今良く室内用壁として使われています。 ホタテ貝殻などを使った壁材も出てきています。
コンパネ・こんぱね
現在、制作中です。
構造用合板・こうぞうようごうはん
構造用合板とは、建物の躯体を支える構造として施工される合板のこと。建物の構造上重要な部位に使用する合板をいう。
合板とは、薄くスライスした単板を数枚、接着剤で張り合わせたもので接着剤の種類で特類などに分かれます。
単板の繊維方向が1枚ごとに交差するように張り合わせることで、強度を高めた材料である合板といいますが、
これを構造躯体に使えるようにさらに強度を高めたものです。あるいは、構造躯体に使用している合板のこと。
具体的には、軸組工法や枠組壁工法の木造建築物で、耐力壁、床板、屋根の野地板などとして使用されている。
構造用合板には、JAS規格によって、接着剤の等級や表面の品質などについて細かい規定があるが、
JASの基準に合格した構造用合板にはマークがスタンプされている。現在、住宅に使われているものとしては、
9.0、12.0、15.0mmの厚さのものが主流。近ごろでは、根太を省略して作業の効率化をはかり、
防音性や耐震性を高めることを目的とした30mm前後の構造用合板を住宅に使用する工法もあります。
(剛床剛壁工法など)
サイディング・さいでぃんぐ
サイディングとは、外壁に張る乾式の板状の外装材の総称です。工場で生産された製品が一般的で、耐火性や耐久性などに優れたものが多いです。
種類としては セメント(窯業)系、セラミック系、金属系サイディングなどがある。色柄などデザインがとにかく豊富で、比較的安価なため、
多くの住宅の外壁として施工されています。金属系サイディングは、耐久性が高く軽量なので、リフォームにも向いている。
ガルバリウム鋼板・がるばりうむこうはん
ガルバリウム鋼板とは、耐食性、耐熱性、加工性などに優れたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。
住宅・事務所・店舗・工場などさまざまな建築物に使用され、住宅では外装材(屋根材・サイディング)として使用されることが多く、
デザイン性も良くなりました。
ガルバリウム鋼板のめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなり、耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性などのアルミニウムの特質と、
亜鉛が鉄の溶解を防止する犠牲防食作用と鋼板から錆を守る被膜保護作用で優れた耐久性を発揮。
溶融亜鉛めっき鋼板(通称トタン板)の3~6倍以上の耐久力など、優れた特性をもつことから、風雨にさらされるような外部をはじめ、
過酷な環境にさらされる部位に使われることも多い。
品確法・ひんかくほう
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のことです。「住宅品質確保促進法」とも言います。
住宅のクオリティを高め、ユーザーの利益などを保護し、トラブルを円滑に解決することを目的に制定された法律です。
この法律は次の3つが大切な部分です。
1.消費者でも性能を比較できるよう共通ルールを定めた住宅性能表示制度が決められました。
2.裁判に至る前にトラブルを解決する住宅紛争処理体制が確立されました。
3.新築の基本構造部分の10年保証を義務づけた瑕疵担保責任が確定されました。
住宅性能表示制度・じゅうたくせいのうひょうじせいど
住宅の基本的な性能の表示ルールを定めて、ユーザーに情報開示すると同時に、第三者機関が評価する制度です。従来は、住宅メーカーや不動産業者などが独自に性能を表示し、また項目もバラバラだったため、ユーザーが相互に比較することが出来ませんでした。
これに対して、項目ごとに等級で表した日本住宅性能表示基準を設け、指定住宅性能評価機関が評価を行ないます。
ただし性能表示と第三者機関の評価は任意で各業者が指定できます。
・住宅性能表示基準の主な項目 |
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耐震シェルターたいしんしぇるたー
耐震シェルターとは大地震による家屋の倒壊にも耐えられるよう住宅内の一室を強固に耐震化した部屋や空間のこと。建物全体を耐震化する耐震工事と比べて簡単な工事で済むことや比較的安価に耐震化できることがメリットとしてあげられる。震災時の死亡の原因は家屋の倒壊などで圧迫による死亡が大きく占めている一方で建物が少しの倒壊に留まったことや家具が倒れて空間ができたことが幸いして圧迫死を間逃れたというケースも多数報告されている。このように圧迫による死亡を防ぐために「とにかく震災時に命を守るために逃げる部屋」として効果があることから耐震シェルターのように部分的な耐震補強に対して一部の自治体では助成制度を設けるている。
参考・出典:簡易耐震補強の耐震シェルターとDIYでできる地震対策のまとめ
耐震等級・たいしんとうきゅう
社会問題にもなっている耐震偽装問題。
等級1を基準として、建物がどの程度の地震に耐えられるかを示す等級です。
等級 1
数百年に一度発生する地震(東京では震度6から7程度)の地震力にたいして倒壊、崩壊せず、数十年に一度の発生する地震(東京では震度5強程度)の地震力に対して損傷しない程度
(建築基準法同等)
等級 2
等級1の1.25倍の地震力に対抗できる構造
等級 3
等級1の1.5倍の地震力の対抗できる構造
という内容ですが、良くわからないと思います。簡単な説明として、木造軸組み工法で代表的に使われる筋交で説明します。
実際は基礎・躯体・屋根などたくさん違ってきますが、あくまでも簡単に比べて書いています。
参考までとして考えてください。
等級1の筋交(耐力壁)を1としますと
等級2の筋交(耐力壁)は1.5倍ぐらい必要とされます 。
等級3の筋交(耐力壁)は約1.8倍必要とされます。
建築基準は地震力最低基準でクリアしたと言うことですので、
建築基準に適合しているから安全とはいえるかどうか?
しかし、今建っています建物のほとんどは、この1の等級もクリアしていない建物がほとんどですね?
国が基準をもっと早く決めていたら・・・。
地震対策として県などから費用が出ていますので、これを利用するも良い方法ですね
(費用の金額は各自治体にて違っています。これも?ですね)
詳しくは、市などのHPをみて探してください 。
その他
瑕疵担保責任かしたんぽせきにん
住宅における瑕疵担保責任とは
瑕疵担保責任とは、通常の注意を払っても居住に支障を来すような隠れた欠陥がわからなかった場合、売り主が買い手に対して負う責任で、その物件の修理や契約の解除をしなければならないと法律で定められている責任のこと。特に中古物件の購入の前にはこの点について確認しておくようにしましょう。
欠陥住宅けっかんじゅうたく
欠陥住宅とは
欠陥住宅とは、建築基準法などの法令を満たしていない住宅や、設計図の通りに施行されていない住宅や、安全性などの観点から通常の居住に支障を来す住宅のこと。
欠陥住宅を生み出す背景
技術や知識不足のために起こる施行不良や設計ミスの場合や、コスト削減のため故意に施行の省略をする手抜き工事がおこなわれることがある。また、解体して覗いてみないとわからないような害虫による侵食や腐食などと様々な理由がある。厳しい予算での工事の際、見える部分のデザインを優先するあまり隠れた部分でのコスト削減をおこなうために手抜き工事することから結果的に欠陥住宅となってしまうケースがよくある。中古住宅ではシロアリ被害・腐食・雨漏り・給排水の不備などがよく見られる。
施主支給せしゅしきゅう
施主支給とは施主が建材や部材や設備機器などを自ら調達して工務をおこなう者(ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店など)に支給すること。
思い出の品や国内で手に入らない品やワンオフ品(一点もの)など施主の好みのもの選択できることや、施主自ら調達することで仕入れ元との中間マージンが無くなるという点からコスト削減につながるなど様々なメリットがある一方で、
調達したものに不良品があった場合の責任の所在やその対応などでさらに時間や金銭的なコストが掛かるなどのトラブルも起こりやすい事実もある。
消費者が施主支給を検討する際はデメリットを踏まえておくことが望ましい。