中古住宅を購入する前にチェックしておきたいポイント
ついつい価格や立地だけで選んでしまい購入後に欠陥住宅だったり、建て替えができない再建築不可物件だったと判明したりと、取り返しがつかないことにならないように何をチェックしたら良いかあらかじめ準備をしておきたいものです。ここでは中古住宅を購入する前にチェックしておきたいポイントをあげていきますのでぜひ参考にしてみてください。
中古住宅購入前のチェックポイント一覧
法令的なチェックポイント
- 違反建築物ではないか
- 建築確認書があるか
- 増築された物件の場合、その増築図面があるか
- 売り主に瑕疵担保責任はあるか
建物の状態のチェックポイント
- 外壁に大きなひびがないか
- 基礎部分にひびがないか
- 雨漏りの跡はないか
- 屋根が波打っていないか
- 瓦は揃っているか
- 家が大きく傾いていないか
- 扉やドアーがしっかり開閉できるか、または隙間はないか
- 水周りの床がしっかりしているか、または水漏れの形跡がないか
- 土地の水はけは良いか
- 塗装がはげていないか、または何年前に塗装工事をしたか
- 木部に腐食がないか
- 給水・排水に詰まりや不具合はないか
- シロアリの被害、雨漏りのなどの状況を直接売り主に聞く
「築年数が浅い」や「大手不動産屋が仲介してる」からといっても安心してはいけない!
中古住宅を購入する際に「築年数が浅い」からといって安心しないでください。前の所有者の手入れによって同じ築年数の建物でも状態が大きく違ってくることはよくあることです。
手入れを怠っていたことで欠陥につながるダメージを受けていることもあるからです。また、契約の条項に「瑕疵担保責任(*1)の免責」が条件に盛り込まれてることもあります。
このような場合、大手の不動産屋が仲介していても万が一購入後に欠陥が発覚したときに何も対応してくれないということがあります。
(*1) 瑕疵担保責任について詳しくは「欠陥住宅をつかまされないために知っておきたいこと」を参照してください。
修繕にお金がかかることもあるので余裕を持った資金計画も大事です!
出典:欠陥住宅をつかまされないために知っておきたいこと
中古住宅購入の際は、急な修繕や欠陥が見つかったりと何かしら問題が起こることに備えて余裕を持った資金計画しておくこともポイントです。
中古住宅に限ったことではありませんが、私たち人間も何十年も経てば色々な問題が出てくることがあります。住宅もそれと同じだと思ってください。
建築のプロに相談したりアドバイスをもらってみよう!
出典:住まいづくり勉強会&相談会
私たちの建築設計事務所では「中古住宅を購入して自由な間取りにリフォームしたい!」「不動産購入の基礎について勉強したい!」などとお考えの住いづくりの初心者の方を対象に、世間話しする感覚で気軽に参加できる勉強会や相談会を時機に応じて開催しています。この勉強会の参加者は、建築家が一緒に現地に同行して物件の良し悪しをプロの目線でアドバイスする「住宅購入サポート」も受けられます。各社このようなイベントを無料でおこなっていますので、アドバイスをもらったり知識を身に付けるのに活用するのもおすすめです。
失敗しないためにもぜひ勉強してから中古物件購入に臨んでください!
解体して判明する手抜き工事や欠陥住宅は私たちが手がけた物件だけでもよく見かけます。また、このような欠陥住宅をつかまされ人生を狂わされてしまう人もいます。
出典:住まいづくり勉強会&相談会
一生ものの大きな買い物ですので物件を購入する前に、住まいづくり勉強会&相談会に参加して知識をつけたり、腕の確かな建築家にサポートしてもらうのも検討してみてください。