これから比較するマンションの詳細
これまで、比較するポイントを紹介してきましたが、次は「新築マンション」と「中古マンションを買って自由にリノベーション」の実際の例をもとに比較していきます。
比較のモデルは「新築マンションは100㎡で販売価格は6000万円」と「中古マンションは築10年で110㎡にプラスして30㎡のロフト付きの最上階のペントハウスで販売価格は2300万円」です。
立地の比較
両マンションの立地について、地下鉄の駅より1分とほぼ同じです。
新築マンションの方はJRと地下鉄の2駅利用できますが、中古マンションの方は地下鉄の1駅のみです。
日常の買い物ができるスーパーまで徒歩3分とほぼ同じ条件です。
また、こどもの学区が同じ、利用できる病院も同じ、交通量も同じ幹線に面しているので、これもほぼ同じと考えます。
以上の通り、比較する新築マンションと中古マンションは、あまり立地条件は変わらないと判断します。
駅近の物件などの好条件の土地には既にマンションが建っていたりと、なかなか空くことがありません。これから新築のマンションが建つことが少なく非常に高い価格になります。
その点を考慮すると好条件の立地に既に建っている中古マンションを買って自由にリノベーションすることの方がとても現実的です。
間取りや仕様 – 部屋の自由度の比較
新築マンションの場合
基本的には販売時に仕様が決まっていて空いてる部屋から間取りを選べる程度になります。中には販売時に指定されたカタログの中から色などの小さな仕様の変更ができる新築マンションもあるそうです。
壁の仕上げをクロスからから珪藻土や漆喰に変更したり、キッチンのグレードや仕様など好みのものに変更するなど”大幅な仕様の変更”が可能なところもありますが、とても高額な追加料金が発生するようです。
新築マンションで仕様変更が可能な箇所
壁や天井のクロスの種類・フローリング材の種類・キッチンやユニットバスや洗面台のカラーリング・ドアーやふすまなど建具の色や種類など、あらかじめ決められたカタログの中から選ぶことができる程度です。
自然素材を取り入れるようなら費用がとてもかかってしまいます。
中古マンションを購入して好みにリノベーションする場合
中古マンションを買ってリノベーションするのですから、家族構成や生活スタイル、好みに合わせて1LDKにでも、5LDKにでも自由に間取りを変更することができます。
出典:自然素材の家・自然の恵みを活かす住まいの基礎知識
ほかにも無垢のフローリングや珪藻土の壁などの自然素材をふんだんに取り入れたり、床暖房の設置、造作の家具や収納の設置、好みのユニットバス、キッチン、洗面台などにも変更できるなど思いのままです。ライフスタイルや嗜好に合った住まいに1からデザインし直すことができます。
費用・価格の比較
中古マンションを自由にフルリノベーションした場合の見積金額は1,200万円程度です。これを踏まえて「新築」と「中古+リノベ」のマンションの価格を比較すると、
「中古+リノベ」のマンションの場合、築10年のマンションの販売価格2,300万円 + 自由なリノベーションにかかる費用1,200万円 =
「3,500万円」です。新築マンションの販売価格は6,000万円です。中古マンションはリノベーションして室内は新築と同等で、自由な間取りの設計や自然素材を使用したりとご家族に合わせた住まいが手に入ります。
地域にもよりますが、今私が住んでいる地域の70㎡の賃貸マンションの家賃相場は12万円前後です。この賃貸マンションより安い月々のローンの返済で資産が購入できるということにもなります。
これまで上げたポイントを踏まえてこの価格の差をどのように感じますか?考え方は人それぞれですので、それでも新築が良いと思う方もいらっしゃると思いますが中古マンションを買っておしゃれにリノベーションするのも悪くないのではないでしょうか?
建築の専門家に相談したりアドバイスをもらってみよう!
出典:住まいづくり勉強会&相談会
私たちの建築設計事務所では「不動産購入の基礎について勉強したい!」「中古住宅を購入して自由な間取りにリノベーションしたい!」などとお考えの住いづくりの初心者の方を対象に、
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各社このようなイベントを無料でおこなっていますので、アドバイスをもらったり知識を身に付けるのに活用するのもおすすめです。
出典:住まいづくり勉強会&相談会
一生ものの大きな買い物ですので物件を購入する前に、住まいづくり勉強会&相談会に参加して知識をつけたり、腕の確かな建築家にアドバイスをもらうのも検討してみてください。