リノベーション(ショップ)リフォーム 大阪市 中央区 宋こどものこころ醫院
空間のチカラ
出会い
精神科・診療所らしくない醫院。和風旅館でほっこりする、そんな感覚を患者さんに感じてもらえるような醫院にしたい。そういってこれから開業予定の心療内科の診療所の相談にいらっしゃいました。
そしてご自分のご意見をまとめてきてくださった"内装アイデア"は箇条書きで67項目!
リフォーム ご要望
- 木をメインで使いたい
- 四角より丸を使いたい
- 自然素材を多く使いたい
- ホテル仕様のトイレを作りたい
本当に納得のいく、他のどこにもない子どもたち、お母さんたちの児童精神科の医院を作り上げていきたいと話す宋様のお手伝いが始まりました。 宋様の思いをうけ、宋様ご家族とともに、横田をはじめとするスタッフ・職人一同が一弾となって、患者さんがほっとリラックスでき、醫院に入るところから治療が始まって、空間のチカラで病をなおしてしまうような!醫院をつくりました。
どうぞご覧ください…。
■外観
ファサードは曲線をえがく瓦壁と縦格子、そしてエントランスから玄関内部までたたき土間で仕上げ、自然で和な素材を使いながら柔らかな親しみやすい入口になりました。 また縦格子はシャッターの代わりとして防犯の役割も果たしています。
■1階受付・廊下
壁は珪藻土で櫛目引き、床はバンブーフローリングです。診察室の壁となる面は柱材をすこしずつ傾きをかえなめらかに曲線を描きながら奥の待合室へと続いていきます。柱と柱の間には乳白のワーロンをはさみ、内と外をやわらかく区切りました。診察室からの光が行燈のようにワーロンからもれて診察室が美しく光ります。
■1階待合スペース
床は患者さんがゆっくりできるよう畳のスペースにしました。天井は格天井、奥には季節の花などがしつらえるよう飾り床を設けました。また日々の掃除道具などを収納できる壁面収納をつくってあります。
■1階診察室
床は患者さんがゆっくりできるよう畳のスペースにしました。天井は格天井、奥には季節の花などがしつらえるよう飾り床を設けました。また日々の掃除道具などを収納できる壁面収納をつくってあります。
■1階トイレ
石畳のようなフロアタイル、漆で仕上げたような黒と赤の水栓ボール、ブロンズの水栓、そして朝の葉柄のカウンターと鏡の台座。 1階のトイレは女性の方々に気持ち良く使っていただけるよう和をモチーフに愛らしく作りました。
■2階待合室・処置スペース
天井はルーバーを設け、床はバンブーフロアと畳とし、色味も1階と趣向をかえて濃い色味を使って落ち着いた空間になっています。 待合スペースと診察室を仕切る壁を和紙調のシートを太古張りした引戸にして、建具を取り外すことで2階の空間をフレキシブルに利用できるようにしました。
■2階診察室2・3
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診察室1と同様、壁面収納を設けました。診察室2には、ミーティングで利用できるように壁面収納内にホワイトボードを組み込んでいます。また診察室2と診察室3も、つなげて一つの空間として利用できるように、こちらの2部屋の間仕切りも太鼓張りの引戸として取り外しができるようにしました。
■2階トイレ
既存の和式便所から新しくトイレを交換しました。もともと狭いスペースで収納がなかったため背面に収納ボックスを設けています。
■3階前室
3階はまた趣向をかえ、和の色を強く出すことで1階・2階とまた違った落ち着いた入口となっています。
■3階診察室4・予備室
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前室から玄関框を1段上がってから入る仕掛けにして、少し改まった雰囲気にしました。また、診察室4の室内は一面だけシナの市松貼りにして間接照明をつけることで、品のある空間となっています。
■3階ロッカールーム
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醫院で働く方々の準備室になります。奥の2つ並んだ扉が着替え室となります。